備忘録っぽいなにか

タイトルの通りです。

マルヤクデたちと歩んだJCS2023までの道程/下

〜強さって何だ? 残火(のこりび/アルギラそらピカ)!編〜

 

レギュレーション落ちし、VSTARマーカーになったマルヤクデVVMAX

 

マルヤクデが抜けたデッキをどうしようかと、少しの間悩みました。

いっそ解体してしまうか、とも思いかけました。が。とても出来そうにない。

 

マルヤクデと一緒に戦ってきたアルセウスそらをとぶピカチュウは、まだ戦えます。どちらも強いカードです。

私のマルヤクデを使いたいばかりの我儘によって、シティリーグでは不甲斐無い結果しか残せていない分、この子たちにはまだ活躍の場を甘えたい気持ちがありました。

 

新しい相棒探しを始めます。

 

 

 

自分、火力280か。高いなぁ。キョダイヒャッカの炎エネ6個分か……

 

 

 

フォルムも、ちょっとだけ、マルヤクデに見えてきた(?)。

火ではないけど、火力は高い。

 

マルヤクデ愛の残火デッキ、誕生です。

 

ここから、

 

 

2-2でしたがオポイントメントの関係で、運良くシティリーグのベスト16内に入れました。

そらをとぶピカチュウVMAX強いなぁ……と、思うようになったのはこのあたりから。

アルセウスの扱いもまだまだ未熟ながら、少しずつ心得てきました。

 

ただ、ジムバトルなどでは優勝目前で最後の1勝を逃したり、ギラティナを中心に中々上手く使ってあげられず課題(エネ管理、貼り先、その他諸々)を感じることが続きました。

 

強いデッキを上手く使ってあげられないことほど、悲しいことはないーー。

マルヤクデの残火とはいえ強いモノを握った以上、私も「そちら側」に近づきつつあるのかも知れない……

きちんと強く、なりたいのかも。

 

そんななか、シティリーグよりもさらに参加難易度が高いチャンピオンズリーグ(CL愛知)に初当選。

かつて夢よりも遠かった大型大会に出る機会です。もちろん参加します。

 

使うデッキは決まっていました。上記の残火です。

環境(当時)を見て不利過ぎることが無かったこと、自身がある程度使い慣れていること、そして何より今一番愛着のあるデッキであること!

が使用理由でした。

事前の練習も可能な限りして、前日滑り込みで名古屋入りしました。

 

 

そらをとぶピカチュウVMAXが救世主のような活躍を何度か見せてくれました。アルセウスの活躍も光ります。

勝ちも負けも課題がたくさん(自分のシャッフルの仕方があまり良くないという初歩的なものから、プレイングについてまで)見えてきて。意義しかない1日だったと思います(ミュウには相変わらず勝てません……悔しい)

 

初戦の不戦勝もあれど、3-4の勝ち越しには違いない。

強いデッキなのだから、これだけ勝てるのは当然。このデッキの強さをある程度証明出来て、良かった。

 

でも。正直なところ、自分はまだまだだなぁ……という気持ちでした。

このあたりで次のシティリーグに目を向けて、スノーハザードとクレイバーストが発売後の新環境中に出てみることに決めました。理由としては、

 

 

このカード、ミカルゲ(クレイバースト収録)の存在です。残火に入れたドラピオンVをもってしてもミュウデッキに上手く対処しきれない私にとって、かなり大きな1枚になりそうだと発表時から注目していました。

ネオラントVのルミナスサインを起点に動くこともあるルギアデッキ側にとってうざったい存在になるのも、非常にポイントが高いです。

 

新しい環境は、まさに追い風が吹いている状態。何回か公式大会に出てきた中、こんなことは初めてです。

マルヤクデがいる頃にこうだったなら……(パオジアンに苦しめられているIFが視えました)

優勢である以上、しっかり残火を勝たせてあげたい。今ならトーナメントに上がることも出来るはず。

 

そして迎えたシティリーグ当日、

 

初めてのベスト4

幸運もいくつかありましたが、勝ちを得た対戦ではデッキの実力をきちんと発揮させられていたと思います。

ここまで出来たらこのデッキのプレイヤーとしてはある程度やれたかなと、シーズン最後のシティリーグを心地良く終えました。

終わりよければ全てよし、です。

 

ただ、当時は自分ごととして全く捉えていなかった本当の最後がまだ残っていたのです。

 

PJCS2023

 

CL上位、CSP高保持(シティリーグ、トレーナーズリーグで上位になるほど多くのポイントがもらえます)の選手が集う、いわば日本の代表を決めるような大会。

 

その抽選枠に、大変幸運なことに当選しました。

出場枠を得たからには、ね。練習をやれる限りして、1勝でも多く勝ちたい。

出場が決まった段階で、すでに残火デッキを選択していました。今の自分には良くも悪くもこのデッキしかない、という思いだったと記憶しています。

 

今更ですが、私のポケモンカードの練習手段は1人回し、フリー対戦、対戦会、ジムバトルになります。

1人回し以外は休日で無ければ厳しい場合が多いですが、自分の仕事前にフリー対戦が可能な方がいれば、大会前はよく練習をお願いしています(シティリーグやPJCS前に午前中の練習に付き合って下さる友人知人の皆さん、本当にありがとうございます)

 

ジムバトルは、初見の環境(場所・空気感と、当たったことのないデッキとの対面)に強くなれるよう、大会前ほど極力行き先を広げ初めての場所にも積極的に参加しています。

対面する度色々な方がいるのでコミュニケーション力や対応力が身に付きますし、その対戦の縁で以降もフリー対戦して下さる方が出来たりと良いことが沢山あります。

 

本番2日前まで、やれるだけの練習を重ねて。

最後に参加したジムバトルでは優勝し、過程についてもうこれ以上ないぐらい満足するところまで詰めることが出来ました。

 

本番当日。

 

 

まさか自分がここまでやれるとは思いませんでした。

 

自分自身の成長を一番感じたのは、7回戦目の対アルセウスレジドラゴです。愛知では惜しくもあと1勝が出来ず取れなかった、プロモカードのヒスイバクフーンV獲得が掛かった重要な対戦。

 

先に相手側がほぼ整い、レジドラゴVSTARのりゅうむそう・ロストインパク2回にこちらのアルセウスVSTAR2体が沈められます。

こちらの場には最後のアルセウスVSTARビーダル(と、ギラティナVもいたかも知れません)

 

ここで諦めてはいけない。

強い意志を私自身胸に抱いて、相手の場をよく見て思い返しました。

相手が最序盤にビーダル2枚トラッシュしていたこと、ベンチにいるレジドラゴVSTARはエネが1つも付いていないから「隙」があること……

手札のボスの指令でそのレジドラゴVSTARをバトル場に呼び出し、次から毎ターンナンジャモを使います。トリニティノヴァを2回宣言出来たのもあって、ギラティナVSTARも立ち場のエネ潤沢・こちらが先に場を整え直し、ロストインパクトでサイドを取り切りました。

 

かつての自分であれば、アルセウスVSTAR2体連続で取られたところで圧倒されてしまっていたでしょうし、優位にいる相手がこちらからされて嫌なプレイングが何か、考えるのも難しかったことだろうと思います。

 

終戦は両者敗北という形に終わってしまいました。

対戦内容の詳細はここでは割愛しますが、お互い最後まで諦めなかった結果、ということになると思います(「ここでもあと1勝」だったのだな、と今この文章を書いていて気づいてしまいました)

 

以下、最終戦後に起きたネガティブなことを少しつらつらと書いています。これも私なりの記録です。

反転で見られますので、見たいという物好きな方は自己責任でご覧ください。

 

終戦終了直後は相手からの心無い言いがかりがショックで、一方的に私が悪かったのかと思わされ、また対戦相手が負けた腹いせにこちら手を出してきそうなぐらいの雰囲気を漂わせており。友人からのアドバイスもあってすぐその場を離れました。

負けたという事実やそれが悔しいとか、それ以前の状況・状態です(離れる間際に私の横に誰かのスマホがあることに気付き、急いで近くのジャッジらしき方に「お、落とし物みたいで!」と渡したのでしたが、正しい判断だったようで良かったです。気が動転しまくっていました)

 

この時の心情を語るなら、「こんな嫌な思いをするくらいなら、ポケカの大型大会にはもう出たくない」。

 

一人だったこともあり、自身に身の危険がいつ振りかかるかもわからない状況が恐ろしく(ここまで被害者意識を覚えている私自身がすでに異常な状態ではありましたが)、ある程度の落ち着きを取り戻したところで走って帰路に着きました。

 

その間、この状況をSNSにこぼしていたのですが、ありがたいことに多くの友人・知人の方から賞賛やご心配、温かい言葉を頂きました。

また、私側には一切問題が無く相手側に非があることが対戦の両者敗北を処理されたジャッジの方から、直接私に届きました。偶然というべきか、その担当ジャッジさんは以前一度だけ交流したことのある相互フォロワーさんだったのです(また私が去り際に落とし物として届けたスマホが、そのジャッジの方の物だったそうです。こんなことがあるのか、というぐらいすごい巡り合わせ……)

 

ポケモンカードに負けたからといって、対戦相手に言いがかりをつけるのは絶対に止めましょう。私のように真に受けてしまう人間もいるでしょうが、大抵は言った本人自身の印象を悪くするだけです。事実、両負け処理を担当されたジャッジの方も「最悪の印象」と仰っていましたし、私も「あんな態度もプレイングも最低なプレイヤーにはDAY2に絶対に行って欲しくない(他のプレイヤーに私と似た嫌な思いをして欲しくない)ので、例え諦めても投了などしなくて本当に良かった」と今は思っています。

 

反転ここまで。

 

ネガティブな感情でいっぱいになっているなか、すぐ声をかけて打ち上げをしてくれた友人たち、反転中でも記載しましたが多くの方々から温かい言葉を頂いたおかげで、帰宅してから一夜である程度回復しました(人からの優しさ・思いやりのあるメッセージ、本当に励みになりました)

 

翌朝、このまま自分の中でPJCS2023の最後を嫌な思い出にはしたくないけど……と思っている中、大会に出場していた友人がDAY2会場にいる様子がツイートされ目に留まり、とても楽しそうで。外に出る背中を押してくれました。

CL愛知では参加出来なかったリーグ戦イベントに友人たちと参加して対戦したり、会場を改めて歩き回ったりしました。

ちょっと楽しみなこと()も出来たり、おかげさまで良い思い出になりました。この2日間関わってくれた人たちには、感謝してもしきれないです。

 

 

強さって何だ? と冒頭で自問していましたが、自答するなら、

私を強くしてくれたもの、それはポケモンカード(好きなもの・こだわり・愛)を通じての人との出会い・交流にあったと。

今回の経験から強く感じさせられました。

これからも大切にしていきます。

 

長々とした記録をここまでお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

以下、蛇足。

私自身の元来の強さ? も一応自己分析してみたのですが、浮かんだのはこだわる力、行動力……あたりだと思います。

 

あとは行動力に類似しますが、PJCS後に打ち上げをしてくれた友人たちが口にした「日頃の行い」もそうかも知れないな……と。

握っているデッキが一時期不名誉な呼び名で揶揄された「運だけアルセウス」だから? ではありません。

日頃の行いを善くすることで人から信頼を得られ、そこから様々な機会・関係が得られたのではないかと思います。

中でも挨拶はきちんとする、感謝の気持ちは素直に伝える(自分の場合伝え足りないぐらい感謝したい人が多いので、し過ぎじゃね?など感じられていたらすみません……)、約束は極力(守れる限り)守るーーあたりが大事だと考えています。当たり前のことばかりかもですが。

 

日頃から善でありたいと願い・愚直にも行動するよう心掛けてきて良かった、と。

今回ほど思ったことはありませんでした

重ね重ねになりますが、この界隈で関わって下さっている皆さんに感謝です。

 

さらに無駄な(?)近況追伸

ここ数日の情報でマルヤクデが今後アニポケに登場するらしく、動く姿を見られるのが非常に楽しみです。カブさんと一緒というのも嬉しい!これからグッズやポケモンパンのデコキャラシールになってくれるかも知れないし、もしかしたら近い将来パルデア地方(ゲーム)で会えるかも知れない。

ヤクデマルヤクデ、今後も変わらず愛でていきます。これだからポケモンオタクはやめられない!!!